夢のなかで包まれた 金木犀の馨り。
昔は悲しくなって、苦しくなって、痛みばかりを揺さぶる匂いの代表格。
胸の奥も痛ければ、それよりまず記憶の底からズキズキしていた。(誰にもあまり理解されない表現と事象なんですよね。)そんなこと置いとこう。今も記憶が痛む、悲鳴をあげるとかあるある。歳を食えば尚更。そういう“悲痛”や“寂寥”を煽る匂いだった金木犀。
印象的な匂いとは違う、慎ましい橙色の花。
今では大好きになってしまった。
きっかけは端的。My dearが旅立った季節。その時期に咲き誇った花で、その甘やかな馨りが今までの感覚や記憶を入れ替えた。きっとこれが、この馨りに対する最後の上書き保存。自分にとってかけがえのない存在が残していった、あたらしい僕のなかの“金木犀”。
現金にも想い出の匂いにUp-dateされた。
それは紛れもない、My dearの力。
馨り始める季節が待ち遠しくって
雨に流されないでと願う。
サヨナラした きみに逢えるKeywordは青空と西陽の眩しさによく映える小さな花。風が吹いて 鮮烈な馨りにつつまれたなら、きみが僕を抱き締めに来たと、いとおしくなる。
LIFE or ALIVE
歌手になりたいカメラマン兼アシスタント。 映像関係でも仕事しています。 歌うこと・撮ること、自分に素直でいいと言われるなら 表現することが好きだ。
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